2025.07.14
皆様
いつも大変お世話になっております。
本日はデジタル印刷についてご説明させていただきます。
🔍 デジタル印刷の特徴とうんちく
1. 「版がいらない」からスピーディー
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通常の印刷は、デザイン→版作成→印刷という工程が必要。
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デジタル印刷はPDFなどのデータを直接印刷できるので、少部数・短納期に強い!
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→ 最近では「1冊からの本作り」や「オンデマンド名刺印刷」などにも活用。
2. オンデマンド印刷とは兄弟分
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「オンデマンド印刷」とは「必要なときに、必要な分だけ印刷する」方式。
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技術的にはデジタル印刷の一形態。特に出版業界で注目されており、絶版本の復刻などにも使われている。
3. 可変印刷(バリアブル印刷)が可能
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同じ印刷物でも、一部の情報(名前、住所、QRコードなど)を1枚ごとに変えられるのがデジタル印刷の強み。
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例:ダイレクトメールで、受取人の名前が1通ごとに違うものなど。
4. 印刷コストの構造が違う
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オフセット印刷:部数が多いほど安くなる(初期費用が高い)
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デジタル印刷:初期費用がほぼゼロ。ただし、1枚あたりの単価は高め
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→ 少部数印刷には向いてるけど、大量印刷には向かない(費用がかさむ)
5. カラーマネジメントが命
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デジタル印刷は、データ通りに出力されるとは限らない。機種ごとに色のクセがあり、カラープロファイル管理(ICCプロファイルなど)が非常に重要。
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きちんとキャリブレーションされていないと、PCで見た色と印刷物の色が「全然違う!」となることも。
6. 粉?液?インクの種類
デジタル印刷には使用されるインクにも種類があります:
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トナー式(粉):レーザープリンター系。鮮明で速乾、紙質を選ばないが、風合いはやや機械的。
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インクジェット式(液体):色再現に優れ、水性やUV硬化型など多様なインクがある。アート系にも人気。
📈 デジタル印刷の今と未来
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商業印刷だけでなく、アート・写真・パッケージ印刷などへと用途が広がっている。
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最近は布や木材、ガラスへの印刷も可能に。
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環境負荷が少ない(水を使わない、紙のロスが少ない)という点でも評価されています。