大判図面のスキャニング業務や小型スキャン作業

2025.03.13

いつも大変お世話になっております

大判図面のスキャニングには、いくつかの種類や方法があります。用途や精度の要求に応じて選択する必要があります。主な種類を紹介します。

1. スキャニング方式の種類

(1) シートフィード型(ロールフィード)

  • 特徴:図面をスキャナーに通して読み取る方式。
  • メリット:高速・大量処理が可能。大判図面に適している。
  • デメリット:折り目や劣化した紙だと詰まりや破損のリスクあり。

(2) フラットベッド型(フラットスキャナー)

  • 特徴:ガラス面に図面を置いてスキャンする方式。
  • メリット:紙の劣化があっても破損しにくい。折り目の影響が少ない。
  • デメリット:スキャン可能なサイズが固定されており、大判は分割スキャンが必要な場合がある。

(3) カメラ撮影型(オーバーヘッドスキャナー)

  • 特徴:高解像度カメラで撮影し、デジタルデータ化する。
  • メリット:額装されたものや破れやすい図面でもスキャン可能。非接触なので古い図面向き。
  • デメリット:歪みや解像度の限界がある。環境光の影響を受けやすい。

2. データ形式の種類

スキャンしたデータの形式も重要です。用途によって適切なフォーマットを選びましょう。

フォーマット 特徴・用途
TIFF 非圧縮または可逆圧縮で高品質。CADデータ化や保存用に最適。
PDF 共有や閲覧用に便利。OCR(文字認識)処理可能な場合もあり。
JPEG 圧縮率が高く、ファイルサイズが小さいが劣化する。写真向け。
PNG 可逆圧縮で品質保持。透明背景も扱える。
DWG/DXF CADデータとして利用する場合に変換が必要。

 

3. スキャン解像度の種類

解像度は「dpi(dots per inch)」で表され、用途によって適切な設定を選びます。

解像度 (dpi) 用途
200dpi  文字や線のある図面の基本スキャン向け。
300dpi  標準的な図面や技術資料のスキャン向け。
400~600dpi  高精細な図面や、細かい文字を含む資料向け。
1200dpi以上  美術資料、古文書、細部まで高精度が必要な場合。

4. OCR(文字認識)の有無

スキャンデータを単なる画像ではなく、検索や編集可能なデータにする場合、OCR(光学文字認識)を適用することがあります。

  • 適用可能なフォーマット:PDF、TIFF(多層形式)、Word
  • メリット:キーワード検索が可能になり、データ活用の幅が広がる。

5. カラー・モノクロの選択

  • モノクロ(白黒2値):線図や青焼き図面向け。データ容量を抑えられる。
  • グレースケール:劣化した図面や薄い線の図面向け。
  • カラー:色分けされた図面、マーカーがある図面、ポスターや美術資料向け。

まとめ

大判図面のスキャニングは、図面の種類や用途に応じて適切なスキャニング方式、解像度、ファイル形式を選ぶことが重要です。
シートフィード型のスキャナーが一般的ですが、古い図面はフラットベッド型やカメラ撮影型が向いています。
また、保存・活用方法によってOCR処理やフォーマット選択も検討すると良いでしょう。

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